浮いて沈むブログ

0歳児娘のことやアルフォートのことなど

里帰り出産してほしい夫と絶対に里帰り出産したくない私の280日戦争

 
昨年の冬に妊娠が判明してから8月に出産するまでの間、妊娠報告をした方々から私は幾度となくこう聞かれました

「里帰り出産?」

そのほとんどはうっすらと語尾に(だよね?)が聞こえるほどに当り前、といった聞き方です
 
「いや、里帰りはしないんです」
 
そう言うと次は決まって
 
「あ、じゃあ誰か手伝いに来てくれるの?」
 
この言葉が続きます
 

このやり取りは地味に心が死にます
 

人によっては「里帰りしないで頑張るんだ!偉いね~」と言ってくれますが
大半の人は「え?大丈夫?」「産後鬱になっちゃうよ?」と忠告してくれるからです
 
親切心なのは分かっていますが
あまりに言われ続けるとこの忠告はどんどん強迫に聞こえてきてしまうので

私は産院や市の保健センターには「実母が手伝いに来てくれるんですぅ~」と
堂々と嘘をついていました
 

私は妊娠前から自分の実家への里帰り出産はしないと決めていました
 
今住んでいるところから実家までそこそこ遠いというのもありますし、
里の環境があまり育児に向いていないんです
 

・家族の中に喫煙者が2人いる(2台ある車はどちらもヤニ臭プンプン)
・興奮すると大騒ぎする約9キロの小型犬がいる(トリミングは中型犬料金取られる)
・度重なる非人道的行為及び発言により私に多大なるストレスを与える疫病神こと姉がいる
 

ほらね、不安しかないでしょ
特に三番目

私はこれに加えて

・夫と一緒に育児をしたい
・授乳を家族に見られたくない(特に姉)

この2つもあったので余計に里帰りはしたくありませんでした

実家の家族が嫌いなわけではないけれど、無理に里帰りして実家との関係性が悪くなるのも嫌だったのです

ところが、この判断には強敵がいました
 
 
それはそう、私の愛する心優しき頑固な夫
 
 
そもそも、夫にとっては出産=里帰りがスタンダード
 
というのも、夫の華麗なる義兄妹たち夫婦は全員もれなく自分の実家へ里帰りして出産しています
義姉・義妹にしても、複数人出産していますが全て里帰りでした
それも、出産2~3か月前どころか妊娠初期くらいからのロングラン里帰り出産

そのため、夫にとっては里帰り出産というのは、空と言えば青、雲と言えばしろ、ハムと言えば別所哲也というくらい当然のことだったのです
 

私たちは大いに揉めました
十月十日280日、ずっと意見は平行線のまま
度々ミーティングを行い、私が泣いて議論が終了したことも何度もありました
 

夫サイドの主張はこうです

・産後に無理をして後々体に影響が出るのが心配(産後の肥立ち云々)
・勿論育児は一緒にやりたいけど仕事の都合で限度はある、いざという時は人手が多いほうが良い
・孤独感や育児疲れからくる産後うつ育児ノイローゼが心配

至極真っ当です
反論のしようがないですね
腹立たしい限りです

これ、本当にその通り過ぎてそれが故に出産直前までめちゃくちゃ悩みました

ただ、それでも里帰りは嫌だと私が駄々をこねると、今度は産褥期だけでも義実家に住むのはどうか、と提案してきました
 
義実家は車で15分ほどの距離でしかもそこそこの広さがあるので、夫も一緒に同居という形で住むことが可能です
しかも、義実家サイドからも「是非来てちょうだい」と声をかけてくれました

非常にありがたい話です

私は義実家のことをツイッターやブログで散々イジリ倒してはいるものの、義家族のことは好きですし頼りにしています

それに直近で子供を出産して育児中ママさんもたくさんいるので、赤ちゃんを見てもらうにしてもとっても安心です
 

ただ、それとこれとは別問題
 

どんなに仲が良くても元は他人
一緒に住むとなったら気は遣うし、生活スタイルの違いだって気になるだろうし、好きな時に寝ながらお菓子ボリボリ食べたりできないし(重要)

というわけで義実家里帰り案も丁重にお断り

といっても、義実家への里帰りに関してはせっかくの好意ですし日頃から仲良くしているので出産直前まで悩みに悩みましたし夫ともたくさん言い合いになりました
 
 
今までは夫と意見がぶつかった時、自分の意見に固執すると大概後悔していた私です
 
また後悔することになるんじゃないか、娘にとっては里帰りして周囲に助けてもらったほうが良いんじゃないか
 
本当に出産直前まで何度も何度も悩みました
 

でも、どうしても産後の疲れてるところで変に気を遣って心身ともにストレスを抱えるほうが良くない気がする
自分の直感を信じて、結局里帰りしないと決め、夫にも理解してもらえました
 
さて、この決断はどうだったかというと
 
 
 
大正解でした
 

大正解でした!!!!!!!!!!!
 
 
 
いや、勿論産後はめちゃくちゃ大変ではあったんですが
 
食事はお惣菜や出前、テイクアウト、冷凍食品で乗り切り、その他の家事は夫の担当、私は娘のお世話とたまに食器を洗うくらい
 

また、娘は今でこそ寝かしつけ中に大蛇の如く大暴れしたり、意味もなく大泣きして抱っこする私の眼鏡をむしり取るような荒くれものですが

新生児の頃は授乳したらコテンと寝てくれて理由なく泣くようなこともないタイプだったので、日中は娘の寝てる間に一緒に休めました
 

産褥期なので悪露もあったし股も裂けてるし(助産師さん判断で会陰切開しないで出産したらいきみすぎて肛門まで裂けた人)
頻回授乳で乳首は痛いし膝やら腰やら関節やらも馬鹿になってるし夜間授乳で常に眠かったのですが

そこそこ休めていたことと、産後ハイのおかげでそこまで体に負担をかけずに乗り切ることが出来ました
 

今考えると、私
は結構ラッキーだったんだと思います
 

なかなか寝ない子やよく泣く子だったら無理だったかもしれませんし
夫が繁忙期でほぼ家にいないような時期の出産だったら完全ワンオペ育児新生児バージョンできっと倒れてました
 

色んな幸運が重なって、何とか乗り切れたんだと思います
 

そして、産後にやっぱり里帰りしなくて良かったな、と強く実感したことがいくつもありました
 

①実母にガルガルガルガルガルガル期
 
出産前は「夫にガルガルしたらどうしよう…産後クライシス怖い…」とか思っていた私ですが
夫に対しては全くそういった感情は無く、むしろ産後三週目くらいに三泊四日で手伝いに来てくれた実母へガルガルが発生してしまいました
 
実母が娘を抱いているとイライラ、アドバイスをもらってもイライラ、美味しい食事を作ってもらってもイライライライライラ……
 
このガルガルはどう出るか産んでみるまで分からないのですが、私の場合は理不尽にも親身になってサポートしてくれた実母へ発動してしまったので、実家に帰っていたらとんでもないスターウォーズを繰り広げてしまっていたかもしれません
 
おかあさん、あのときはごめんなさい(今は仲良し)
 

②義実家での授乳が恐怖
 
これはまあ想像出来てはいたんですが
 
義実家は親戚がよく集まる場所で、特に子供がたくさん来るところ
別室で授乳していてもいつロケットの如き子供達が突撃してくるか分からないし、誤って大人が入ってきてしまう可能性もあります
 
産後、何度か娘を連れて遊びに行ったのですが、別室での授乳はいつもビクビクしていました

同居していたらこれが毎日……と思うと、まじのまじで同居は避けてよかったです
 

③産後は上半身裸がデフォ
 
思っていた以上におっぱい
寝てる時間以外はずっとおっぱい
さっき飲ませたばかりなのにおっぱい
ボタンを留めるのも面倒な産褥期は常におっぱい
 
実家や義実家だったら多分部屋から出れませんでした
 

④夫と二人で娘の成長を見守れた
 
一番はこれです
生まれてから最初の一か月、新生児の期間ってものすごく変化が多いんです
 
顔はかなり変わるし、泣き声も変わるし、体重も増えて、身長もすごく伸びる時期
乳児湿疹が出来たり、よだれや涙が出るようになったり、クーイングがはじまったり、げっぷが上手になったり
 
些細な変化ですが、一つ一つその時期じゃないと見られない貴重な姿を夫と一緒に見ることが出来たのが嬉しかったです
 
自分の実家で両親に孫のこういった姿を見せてあげるのも親孝行なのでしょうが、
私の場合だと宇宙大戦で忙しくて実家にいたらこういった変化は見逃してしまっていたかもしれません
 
 
 
こうした理由もあって、私には自宅での新生児育児の方が合っていたようです
 
 
自分の実家に里帰りするという方は、素晴らしい親孝行だと思いますし素晴らしい里をお持ちで羨ましいです
義実家へ里帰りするという方も、きっと安心して身を寄せられる素晴らしい旦那様とご家族に恵まれたのでしょう
 

そして、里帰りしたくないけれど周りから里帰りはしないのか、産後うつになるのではないかと不安な日々を過ごしている方

蓋を開けてみないと、産後の自分や子供がどうなっているかは分かりません
里帰りした方が楽なケースだってたくさんあるでしょう
 

ただ
 
 
根性も育児経験値も無いし分娩を担当した助産師さんに頭を下げられたほど股が裂けたけど里帰りせずに産褥期を乗り越えた人間もいます
 
 
里帰りするな、とは言わないけれど
 
どうしても嫌だったら、無理しなくていいんです
 

配食サービスや家事代行サービスも今はたくさんありますし
育児してみてやっぱりどうしても辛い!実家帰りたい!ってなったら(距離にもよりますが)その時点で里帰りすることも出来ます
 
嫌々実家や義実家にお世話になって、体は楽でも精神的にストレスを抱えて母乳の出が悪くなったり育児を楽しめなくなってしまっては、その方が子供にとっても自分にとっても良いことはありません

「里帰りしたくない」はわがままでもなんでも無いので、どうか自分の気持ちを尊重してください
 
 
里帰りサバイバーの私からのお願いです
 
 
余談ですが、知人女性で私の二か月後に子供を出産した方がいます

彼女も実家が遠方、義実家が近居ですがどちらへも里帰りせず産褥期を過ごしました
私と同じく新生児育児には苦戦していたようですが、産後うつの発症などもなく現在は元気に三か月児のママをやっています
 
彼女は義母さん(とても仲良し)が産後ちょくちょく食事を作りに来てくれていたようですが、
「お義母さんは好きだけど、お義母さんの料理は脂っこくて飽きちゃった」
と嘆いていました
 

産後は外に出られないし、母乳を与えている場合は食欲がモンスターなので食事は何よりの楽しみです
お金をかけてでも自分の好きなものを食べましょうね
 

『育児 イライラ』は私だけじゃないはず


2020年はどんな一年にしようかな、育児、生活、仕事、趣味、楽しみなこともやりたいこともいっぱいあるなあ
そんなことを呑気に考えつつ過ごしていた昨年末のある日のこと
 
夫とのたわいもない会話の中のふとした一言に私は暴発しました
 

「とりあえず、2020年は心穏やかに過ごしてよ」
 
 
 
こ こ ろ 穏 や か に
 
過ごしてるでしょうが!!!!!!!!!!!
 
 

心穏やかに過ごすようにという言葉とは裏腹に、私の心には瞬時にハリケーンが発生しました
 
この時、この一言で心が荒れ狂ったことだけは覚えているんですが頭に血が上っていて夫に反論したのか笑って受け流したのかは覚えていません
もしかしたら離乳食期ママの強い味方ハンドブレンダーでペースト状にしてしまっていたかもしれません

ただ、夫の言うことも最もなんですよね
 
そもそも私は元々が短気で感情的な人間
ここ数年はいくらかまともになったつもりではいるものの、夫と付き合い始めの頃なんて暴君もいいところでした

そんな私も、出産を控え退職してからは、仕事のストレスも無く出来る範囲の家事をしてゆったりと心穏やかに過ごしていました
 
ところが、産後は一変
 
娘への愛情と、家事育児に協力的な夫への感謝の想いでいっぱい、笑顔も喜びも増えましたが
反対に、怒髪天を衝くまでの瞬発力も格段に上がりました
 

簡単に言うと情緒不安定になったのです
 

洗濯物まだ濡れてる?→さっき洗ったばかりだからしょうがない!!!
手袋落としてるよ→荷物が多いんだからしょうがない!!!
抱っこ紐忘れたよね?→うるさい!!!!!!!!!
 

分かってます、めちゃくちゃです
理不尽に怒り狂い、オコリザルと化した私にも根気よく付き合ってくれる夫は本当にありがたい存在です
 

このオコリザル化現象ですが、夫へ発動してる分にはまだ良いんですが(良くはないけど)
時折、娘に対しても怒りのスイッチが入ってしまうことがあります
 
 
これ、母親にとってはとても恐ろしいことで
 
 
昨今ニュースで「母親(父親)による虐待死」という悲しい事件を目にすることが増えています
子供が出来る前の私は「こんなことになるなら産まなきゃいいのに」としか思っていなかったものの
親となった今では、自分はいつでも『彼』『彼女』になり得る可能性があるんだ、ということを実感しています

怒りのスイッチが入るといっても打擲を加えるようなことはしていませんが、自分が絶対にそうならない、と言いたい気持ちはあっても、断言することは出来ません

特に授乳がうまくいかなかった新生児の頃や、睡眠退行が始まって夜中に何度も起きたり寝ぐずりするのになかなか寝付かなかった頃

イライラして思わず「眠いなら寝てよ!」「うるさいな!」等と口にしたこともありますし
丸めたオムツを壁に投げつけたり、授乳ランプを自分の頭に叩きつける等の分かりやすいヒステリーは毎晩のことでした
 
当時、眠いのに興奮して寝付けない時に
 
 
『授乳 イライラ』
『寝かしつけ イライラ』
『育児 イライラ』
 
 
というワードで検索しては落ち込んだり、同じ思いの人がいることを知って安堵したりしていました
 
最近では娘の睡眠時間も増え、育児にも慣れ余裕が出てきてイライラの回数は減ってきましたが
それでも時折うまくいかないことが積み重なると気持ちに余裕が無くなることはあります
 

ただ、変わってきたのはイライラしないための予防ではなく、イライラしたときのアフターケアをするようになったこと
 

予防は無いと諦めました
まだ赤ちゃんの娘は急に寝なくなったり、急に飲まなくなったり、泣き止まなくなってしまうことだって度々ありますし
夫の何気ない一言で私の心に熱帯低気圧が発生することだってあります
 

ただ、イライラしてしまったときには、自分で自分のご機嫌を取ることを意識できるようになりました
 

ちょっと良いお肉を焼いたり、スーパーでお寿司を買ったり、本を読んだり、娘を預けて買い物に行ったり、アニメを見たり、アイスを食べたり
どうにかこうにか多少の時間を作って、少し贅沢をすれば、ご機嫌取りの手段はいくらでもあります
 

こうして怒りを鎮めたら、オコリザルを森にかえしてまたリスタートです
 

とはいえ、まだまだ不安定な部分があるからこその「心穏やかに過ごして」という夫からの一言だとは思うのですが
 
寝ないなら寝ないで諦めてトコトン付き合って翌日は家事は一切放棄!夕飯はパーッと出前!
 
そう開き直ってでも、娘や夫と笑って過ごしていられるよう
今年は助言通り心の安寧を何より優先して過ごしたいものです
 

スマホに子守をさせるな?え、テレビは?お菓子は?


娘を授かった直後、私は立派な検索魔と化していました

勿論、授乳やオムツ替えなど産後すぐに始まる育児に関しても気になることは多々ありましたが

一番気にしていたのは「スマホ」「テレビ」「お菓子」……などなど、育児をする上での「制限」「しつけ」
をどうするか、というところ
 
今思えば、そんなもの少なくとも生後半年~1歳くらいまでは気にする必要もないのに、前のめりな私は産後の新生児育児よりもそっちが気になっていました
 

ネット上には「スマホ育児の弊害」「スマホに子守をさせるな」なんていう文言がそこかしこに踊ってますよね

私もそれをしっかり鵜呑みにしてました
 
正直言うと、妊娠前は「あんまりスマホやテレビは使いたくないし~おやつも食べすぎはよくないから程々にして~なるべくお絵かきとか絵本だけで乗り切りたいな~」と
生ぬるいことを考えていた私
 

妊娠判明後、見事にひっくり返されました
 

勿論、「スマホやテレビを使わず、おやつは程々、なるべくお絵かきとか絵本だけで乗り切る」ことも出来なくはないんでしょうが
それを実現するには親御さんの想像を絶っっっっっっっっする苦労があるということを知りました

というのも、ご存知私の華麗なる義実家は子沢山の大家族(下記参照)

jujikadaisuki.hatenablog.com


妊娠後は特に、リアルな育児事情を知りたくて義実家へ行くことが多くなりました
 
実際に自分が妊娠して、育児と言うものを意識してから見ると、義実家の子たちがものすごくのびのびと放牧されていることが良くわかりました
 
常にお菓子を持ち歩いている子、狂ったように電子ピアノをかき鳴らす子、家の中を三輪車で爆走する子……
家中がおもちゃや絵本やアニメDVDで溢れかえり、テレビは常にキッズ番組が流れてる
 

動物園がすぎる
いや、動物園なのは知ってたけど、改めて育児って視点で見るとめちゃくちゃだ、この家
 

育児ってこんなんでいいの…?ていうか寧ろこの状況後片付けとか考えると大人の方が大変なんじゃ…と恐ろしくなる私

とりあえず義実家でやることもないので片っ端からおもちゃや絵本を片付けるも、片っ端からそれらを引っ張り出す子供達
あまりのことに呆然としているとうっかり三輪車にひかれる 痛い
 

「良くない育児例のオンパレード」といわんばかりの光景に度肝を抜かれたものの、ふと夫の幼少期の話を思い出しました
 
というのも、夫のご両親は大変忙しいお仕事をされており、それに加えて子沢山だったのでなかなか手をかけられなかったとのこと

というか、この義両親もなかなかに破天荒な方々だった
 
クリスマスプレゼントにスリッパやサバイバルナイフを与え、長期休暇には遊園地など行かず田舎へ行って木を切らせ、小さい子供たちを連れて観に行った映画は「モーセ十戒

モーセ十戒」って、大人でも観てられないような難解な映画じゃないですか
しかも聞くところによると映画のくせに長尺すぎて中休みがあったとか
ミュージカルかよ、ライブビューイングかよ、テニミュかよ
 
おもちゃやアニメ映画なんてほとんど知らずに育ったし、子供だろうが何だろうが悪いことをしたら容赦なく鉄拳制裁が下ったと夫は語ります
(その代わりマグマ級の愛情を子供たちに注いでくれたらしく、亡くなった今でも多くの人から尊敬される偉大な義両親です)
 
きっと義兄妹たちも、自分が子供時代に出来なかった「子供らしいこと」をさせてあげたいのかな、と感じました
夫もことあるごとに「娘ちゃんには子供らしく真っ直ぐ育ってほしい」と言っています
 

それに、各家庭大事な決まりごとはちゃんとあるようで

・人に迷惑をかけない
・約束は守る
・ありがとうごめんなさいはちゃんと言う
・みんなといるときは一緒に遊ぶ
・上記が守れなければしっかり叱る

ここら辺は厳しく言いつけられているし、子供たちもよく守ってます
(余談ですが、華麗なる義実家のママさんたちは結構な勢いで叱るのでたまに大人の私でも心臓が縮み上がります)
 
しかも、ここまでフリーダムでも皆さん大変苦労しています
となると、私が当初思っていたスマホやテレビを使わず、おやつは程々、なるべくお絵かきとか絵本だけで乗り切る」育児なんてどれほど苦労するか、察するに余りあります
 

こうして育てられている親戚の子達はみんなフリーダムだし騒がしいけれど
嘘をついたり、意地悪したりする子は一人もいません

それどころか、みんな素直で優しい子たちばかり

娘を出産した今、小さな娘を見て「可愛い」「(いとこが増えて)嬉しい」「遊んであげる」と進んで面倒を見ようとしてくれる子たちを見て、本当にいい子達だな、と実感しています
 
それに、「スマホやテレビなどのデジタルメディアを過度に使用することで言語発達の遅れが危惧される」というネット記事をいくつか読んだけれど

皆テレビはよく見るし、条件付きでスマホを使うこともあるけれど、皆よく喋るし中には小学生で高校生レベルの検定をパスした子もいます

勿論、状況や使用方法によって弊害はあるかもしれないけれど、節度ある使用であればそこまで大きな影響は無いというのが個人的な見解です
 
ていうか、遺伝子の勢いには敵わないのかな、と
 

あの時、検索結果だけを真に受けてスマホもテレビもお菓子も全面禁止で育児する!と
決めてしまっていたら

根性の無い私はブログを書くこともツイッターを見ることも無く、一日中鬱々と読み聞かせやいないないばあをするだけの無機物と化していたことでしょう
 
知人女性で独自の育児理念と海よりも広い心をもって「スマホやテレビは禁止、お菓子やおもちゃは全て手作り」という育児をされているのに
ストレスフリーで常にニコニコしている方がいるんですが、本当に尊敬します
お子さんもとても明るいいい子です

わたしには彼女の育児は絶対に無理ですが、きっと彼女には愛する子供にデジタルメディアや市販のお菓子おもちゃを与える方がストレスになるんでしょう
その違いを思えば、親子ともどもストレスフリーでいられる育児スタイルに落ち着くのが一番ですね
 
 
ちなみに、私はというと、自分のスマホを使用させて主にデータフォルダ等に保存されているイケナイモノ達が何かの拍子で娘や周囲の大人にバレてしまっては社会的に抹殺されるのでスマホだけは最後まで死守しようと固く心に誓っています
 
 
まあ、まだ五か月になったところでこれから娘の性格や環境に合わせて色々制限したり解禁したりしなきゃいけないとは思いますが
とりあえず今は娘と一緒にアニメを見て推しにキャーキャー言う日々が幸せです
 

帰省とゾンビと高級肉と

あけましておめでとうございます
昨年末に始めたばかりのブログですが、今年も色々と書き溜めていきたいと思います

年末年始はネットのあちこちから帰省に関する様々な悲鳴が上がりますね
私たち夫婦も例にもれず、日帰りですが昨日は義実家へ帰省して夕飯をいただいてきました
帰省っていっても車で30分の距離だしちょこちょこ行ってるけど

年末だけに限った話ではありませんが、私は義実家へ行くとゾンビになります
 
疲れ果てて死にそう、という比喩ではなく
手伝えばいいのか?座っていればいいのか?誰かと喋ればいいのか?喋る?誰と???
と、どこに行って何をすればいいのか分からずリビングやら台所やらをゾンビのごとく右往左往してしまうのです
 
義実家は大家族で子供も多いし日によっては義兄妹だれかの家族やママ友夫婦やその子供までいて
ただでさえ大人の中で一番年下(夫とも10歳以上離れてる)の私は、手伝ってよいものやら子供たちの相手をしたら良いものやら分からず
気が付けばその辺をウロウロして動線を塞ぐだけの邪魔な存在になっています

昨日の訪問でもまあそんな感じで、ウロウロしながら大人たちと喋ったり、子供たちに話しかけられたり、ご飯を食べたりだったんですが
皆ほどほどにお腹が膨れた頃、ふと大人たちが「これ……」と小さな可愛らしい袋を懐から取り出し、配り始めました

お年玉ってやつです

いや、いいんですよ
子供達にお年玉配るのはいいと思うんですけど
ただね

昨日だけで家に集まった子供15人はいるんですよ???????

仮に一人3000円だとしてもよんまんごせんえん?お年玉よんまんごせんえん?
今はまだ平均年齢3歳くらいだからいいけどコレ中学生とか高校生になったらいくらかかんの???????
 
はてなマークを浮かべながらぽち袋を受け取り、冷や汗をかきながら「すみません用意してなくて…」と切り出すと
「いいのよ~赤ちゃんいるし大変でしょ~~」とにこやかに返してくださるマダムたち
 
ここの家はね、義兄妹もその家族やママ友たちもみんなお金持ちで余裕があるんですよ、多分心底「いいのよ~」って思ってくれてるんですよ

お金持ちの中にいるのが気おくれする時もありますがこの時ばかりはありがたかったです
 
ああありがたい…やっぱお金持ちは違うなあ…このお寿司もお金持ちが頼んだお寿司だから美味しいなあ…これ誰が払ってるんだろ…
私たち貰いものの焼酎やら日本酒やら手土産に持ってきただけで申し訳ないなあ…お寿司美味しいなあ…
 
多分こんなこと考えながらお寿司食べてた私はこの上ないアホ面してたと思う
こんなに美味しいお寿司や豪華なお節が食べられてお金持ちっていいな…とぼんやり考えていると、目の前にドーンと大皿が置かれました
 
 
そこにおわしますのは、見るだけで分かる高級牛肉様
 
 
「これ!お義父さんが送ってくれたんだけど!とんでもない量あるからどんどんどんどん食べてほしいの!」
 
と言い放ったのは義妹さん

どんどん食べてほしい…?この最高級ランクの肉を…???
気が付くと返事をするより先に口が肉を迎えに行っていました

美味い

こんな肉食べたことない
見たことだってテレビでしかない
口の中で脂も肉も溶ける
食レポでよく聞く「溶ける~~!」っての本当なんだな
こんな高級肉を大量に送り付けてくれる義妹さんの義父すごいな、お金持ちの結婚相手の実家はお金持ちなんだな
 
多分ものすごく回転の遅くなった頭でそんなことを考えつつも進む箸、そしてどんどんサーブされる高級肉

だが幸せはそう長くは続かない
 
というのも、高級肉は高級肉であるがゆえにめちゃくちゃ脂ものっているので
ある時急に「もう…食えません…」と私の中の樺地が音を上げたんですよ
ただ、もうそろそろいいかな~~?と箸を止めたところで
 
「まだいけるかな!?次は赤身だよ!!」
 
 
追加で運ばれてきたのは高級赤身肉
 
 
いやもう無理だって!!!てか!!!さっぱりした赤身のほう先に出して!!!!!!
 
そうとも言えず「食べます食べます~~」と愛想良く言った私ですが
もう樺地はトングを置いてしまったわけで
高級肉に殺される前に同じく満腹になった夫に声をかけて帰宅することにしました

あの時お寿司をあんなに食べなきゃなあ
お肉が来ることが分かってたらお節はあんまり食べなかったのになあ
でももう暫くステーキはいらないかなあ
そんなことを思いつつ高級肉を消化しながら年越しをしました

ですが、夫が元日出勤し娘と二人、家で余った雑煮をすする今
あの高級肉がひと切れでもいいからここに現れないかな…やっぱ赤身から食べればもっといけたんじゃないかな…等とまだ高級肉に思いを馳せています

次の帰省が待ち遠しいなあ
 

我が家の「ワンオペ育児」と夫に「ワンオペ育児」させるなら

昨今よく耳にする「ワンオペ育児」ですが
我が家も基本的には私の「ワンオペ育児」です
 
夫は職業柄、昼頃(日によっては昼前)に出勤して帰りは23時前後
父親としての意識云々は関係なく、否が応でも平日はワンオペにならざる状況です
 
現在生後四か月の娘と私の一日のタイムスケジュールはこんな感じです
 

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我が家のワンオペ育児
 
合間のご機嫌タイムや昼寝時間を上手く活用して、
外出したり、家事やったり、娘と遊んだりしているわけですが
日によっては昼寝をしなかったり、ご機嫌タイムがゼロということもあります

一日の中で特に大変なのはお風呂~就寝までの間
娘を洗ったら湯冷めしないよう、風呂上りは保湿・着替え・ミルクの準備をするべく私は
家中を全裸で駆けまわり、夕飯後も娘が眠くなってぐずりだす前に皿を洗ったり片付けたりとバタバタ
こうして一日を終えた私はヘロヘロのボサボサ、頭に矢でも突き刺したら完全に落ち武者です
更に夜中に1~2回は授乳やオムツ替えで起こされます
下手したら夜中に覚醒してそのまま朝まで寝ないことだってあります
 
ここまで読むと、「ザ・超多忙ワンオペ育児ママ」って感じですが
「大変でしょう」と言われると大抵の場合「そうでもないですよ!」と言ってしまっています
勿論、「わりと楽だよね?」なんて言われたらノータイムで爆破しますが
 
正直、一日だけならそんなに辛いことはありません
 
そりゃ夜中の授乳は眠いし、替えても替えてもオムツは濡れるし、いつの間にかゲロまみれになってるし、寝返りを覚えたので余計に目が離せないし
そこにウン漏れイベントまで発生したらもうお祭りです、カーニバルです
 
ただ、大変ではあるけど、一日を終えて、娘の可愛い寝顔を眺めることで疲れが癒されて、また明日も頑張ろう、と思えるんです
 
 
一日だけなら
 
 
これが夫の休日まで続くから死ぬほど死ぬほど死ぬほど死ぬほどきっっっついんです

そこに時折夫の勤め先であるブラックカンパニーより休日出勤命令が出るもんだから私はよく三途の川に連れていかれるわけです
 
週末までワンオペ育児を続けることで心身ともに消滅寸前まで追い込まれるんですよ
それを夫の休日に手伝ってもらったり、遊びに出かけたり、美味しいものを食べて回復しているんです
 
たまにツイッターで「嫁の外出時にワンオペ育児やったことあるけど余裕でしょ」等というパパさんによる呟きを見かけますが

ちょっと待って!せめて丸3日はやってみて!!
と胸倉を掴んで言い聞かせたくなる衝動にかられます
 
夫にワンオペ経験させたい皆さん、ワンオペ経験は是非、夜間授乳込みで複数日させてあげることをお勧めします
 
(なお、たまに数時間~半日ワンオペ経験しただけで日頃を苦労を知り妻を仏のごとく崇め奉らんとするパパさんを見かけると手を合わせてしまいます、合掌)
 
まあ、パパは日中仕事で大変だし、ママはノンストップな育児で大変だし、結局のところ助け合いと思いやりで子供に手のかかる時期を乗り越えられれば一番なんですけどね
 

余談ですが、私の夫は夜間授乳込みで丸1日のワンオペ経験すらありません
何故なら彼は体力がバケモノなので多分どれだけ経験させても音を上げないからです
 
卒乳したらバケモノに娘を預けて一人で朝まで飲み屋をハシゴするのが今の私のささやかな目標です
 

はじめに

たちばなと申します

2019年8月に第一子となる女の子を産み、現在絶賛育児奮闘中です

 

娘はいたって健康、身長体重も平均ほぼど真ん中で発達に遅れも無くすくすく成長中

夫は娘を大層可愛がり、育児にも積極的で真面目な会社員

残念ながら義両親はすでに他界していて、嫁姑トラブルとは無縁

出産を機に退職したため現在は専業主婦の私です

 

ここまで読んでもお分かりいただけるかと思いますが

私はこれといって大きな問題は何一つ抱えていません

 

極めて平凡な主婦なのです

 

それでも、

 

娘はパワー系でよく動くので監獄のように狭い部屋をどう使うかで常に頭を悩ませているし、上流階級で子沢山の華麗なる義実家での集まりでは振舞い方が分からなくていつもゾンビのごとく右往左往しているし、輝く女性像がもてはやされているこのご時世に専業主婦は肩身が狭いし、仕事はしたいけど保育園に入れられるかは分からないし

 

とにかく悩みは多くて、日々迷走しています

 

なにより、私はめちゃくちゃまぬけで不器用なので

それだけでもとってもとっても生きづらいのです

 

そんな毎日を徒然なるままに綴っていこうと思います

 

どうぞよろしくお願いします